SE120のハロを減少させられるのか?
本当はひとっ飛びにアポ鏡筒に行ってしまいたいのですがなかなか厳しいので、懲りずにSE120で撮影をしたいと思ってます。ご承知のように、SE120にはハロ(青・紫)が強烈に出ます。そのハロを無くすために先日Astronomy toolを購入したんだけど、やはり撮影時にできる限りハロが“少なくなる”ようにしたい。そこで、眼視のときに口径を絞ると色にじみが少なくなるので、それを撮影で使えないか試してみた。口径が小さくなることによって分解能は下がってしまうけど、それよりもハロ減少のほうが恩恵を得られるのでは?と思っています。フリンジキラー・フィルター購入で大分減少するのは分かってるんだけど、紙を切り抜くだけ(0円)なのでまずはこちらから試してみることに。
合成紙(濡れてもシワにならない紙)をサークルカッターで切り抜いたものを黒のマジックで塗っただけ。それを対物レンズの前に置き、口径を120mmから、100mm、80mmに絞ってみます。写真の中の左が100mm、右が80mm。
ちなみにSE120標準は、
口径120mm・・・600mm÷120mm=f5
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
1、口径100㎜・・・600mm÷100mm=f6
2、口径約80㎜・・・600mm÷800mm=f7.5
さてどうなるでしょうか。
わし座のアルタイルが明るかったのでこちらでテスト撮影してみました。
まずは標準の120mmから。ISO6400 15秒をレベル補正。
ハロ出てます。露出が短いし、1枚だからか思っていたほどハロが出いてないが、やっぱりハロはでますね。
次に100mmを試してみました。ISO6400、20秒をレベル補正。
やっぱりハロ出てますが、少しおとなしくなったかな。
最後に80mm。ISO6400、25秒をレベル補正。
完全になくなったわけではないけど、だいぶ少なくなった。その分暗くなり露出時間は長くなるんだけど。
比較に写真の左上の部分を抜き出したものがこの写真。
露出時間が口径の大きいほうから15秒、20秒、25秒と長くなる為、だんだん星が流れてます。レベル補正の差が有りますが、口径が小さくなるに従いハロも減少しています。これだけ減るのであれば十分かなぁ、と。
まとめ
ハロが減って欲しくて試してみたが、想像以上にハロが減少して正直驚きました。想像では、「全然ハロ減らないじゃん」だったんですけどね。
長時間露光や、コンポジットした段階でもっとハロが出てきちゃうかもなので、実際にはきちんと撮影してみないとわかんないですが。ひとまず絞らないよりは絞る方が全然良かったです。
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